燃やせるのは天然木の乾燥薪

通常、薪ストーブは薪を燃やすことで暖を採る暖房器具です。機種によっては石炭やコークスを燃やすことができるマルチフューエル式もあります。
燃料となる薪は、天然木であればどんな樹種でも問題ありません。日本では以前、広葉樹信仰が広まっていて針葉樹薪の使用を避ける人が多くいました。
それは、油脂分の多いアカマツ薪やカラマツ薪、トウヒ薪を燃やすと、排気ガス浄化のために搭載されている「触媒」にダメージがあるからということでした。
また、同じ体積の薪ならば広葉樹の方が密度が高いために長持ちすることも広葉樹が好まれる理由となっています。
現在では触媒を搭載していない薪ストーブならば針葉樹でも問題なく燃焼させられることがわかっています。ただし、アカマツは油脂分が多く燃焼室にいっぱい詰め込んで燃やすと、燃焼室内の温度が1000℃に達することもあるため注意が必要です。

燃やすことができるもの

1.薪ストーブや暖炉で燃やせる燃料

①薪、②木質ペレット燃料、③人工薪

2.薪ストーブや暖炉で燃やしてはいけないもの

①新聞紙、②ボール紙・ダンボール、③雑誌、④合板、⑤海の流木、⑥カビの生えた薪、
⑦未乾燥薪、⑧濡れた薪、⑨家庭ゴミ

3.燃やしてはいけない理由

①紙類は燃やせば燃えますが、軽いために煙突を通って外に出てしまう危険性があります。その燃えかすが近隣に到達すると「ゴミ」となり、ご近所迷惑になります。
②海の流木には塩分が含まれていて、鉄製の炉(燃焼室)を早期に傷めてしまいます。川やダムの流木は塩害はありませんが「砂」が多く含まれています。
③燃えたまま浮遊すると防火上も問題となります。カビの生えた木材は室内に置いておくと有害です。未乾燥・濡れた薪は下段の「乾燥薪とは」を参照して下さい。
④家庭ゴミ(生ゴミ)を燃やすと薪ストーブではなく焼却炉になってしまいます。しかも火の温度としては低温なのでダイオキシンの発生源ともなります。

薪ストーブライフ No.29