CB+触媒=ウルトラクリーン

 ハースストーンが考案したEPA基準をクリアするためのシステムは、クリーンバーンと触媒を併用する燃焼方法。同社がこの併用システムを採用するに至った経緯は、おおよそ次のようだ。
 まず、短期間でEPA規制をクリアするシステムを開発するには、今までのノウハウを活かすしかない。そこで、すでに確立しているクリーンバーニングシステムを無駄にせずに、さらに排気煙量を抑えるためには触媒の搭載が近道。触媒の再燃焼システムは同社でも経験済み。そこで、メイン再燃焼をクリーンバーンで、プラスの機能として触媒を使用することにした。しかも、現状の燃焼・排気ルートを変更させないシステムが時間的・予算的に断然有利だ。
 ほとんどの触媒搭載機は、触媒の効きはじめる燃焼温度が250℃に達するまでは、バイパスダンパーを使用して触媒を通さずに直接煙突に排気する設計になっている。ハースストーン薪ストーブはCB機であるため、それをするには大幅な改造が必要となる。そこで触媒を煙突直前の隙間に配置することにした。
 下の写真がそのシステム。奥にあるバーを操作することで排気ルートを切り替える。左右に小型のステンレス製触媒を配置。低温燃焼時はダンパーを開放して中央のルートから直接排気を送る。右側面のバイパスレバー横のプローブ温度計の針が「CATALYST ACTIVE」ゾーンを指したらダンパーを閉じて触媒を通すという仕組みだ。輸入元の長野総商によると、触媒の交換は10年スパンで済むとのこと。理由を筆者なりに考えたが、クリーンバーン再燃焼後のクリーンな排気であるため触媒への負担が少ないからなのではないだろうか。いずれにしても商品化して間もないパーツであるから実際に10年持つのかは不明である。
 ハースストーン社では、このシステム(トゥルーハイブリッド)を2020年のEPA新規制発効日までに全てのモデルに搭載するとしている。
詳しくは薪ストーブライフNo.36をご覧ください。

ハースストーンの新型キャッスルトン・トゥルーハイブリッド。

薪ストーブライフNo.32