炎を眺めている間にうとうとしてしまった

薪が燃える炎を見るまで
僕の人生なんてと悲観的になることもたびたびあった

ところがどうだ
家族への愛はもちろん
地球に対するやさしさまでも積極的に考えるようになった

遠い昔
山が燃えるのを見て以来
火と木と人は切っても切れない仲となった

やがて人は火を炎に
木を薪としてコントロールする術を得た

薪ストーブは
薄れつつある火と木と人の関係を再び強い絆で結んでくれる
電気も石油も使わない単純明解な薪ストーブは
この世でもっとも儀式の多い暖房器具でもある

だから愛おしい
さて
もう一本薪をくべて眠るとしよう

『薪ストーブライフ 創刊号』(2007.4.25)より

薪ストーブライフNo.32