考えてみれば、今から20年前のあの頃

日本には非常に限られた薪ストーブしか流通していなかった(同じく給気・燃焼・排気を行う自動車は、多くの機種が日本に輸入されていた)。その中でも明らかに排気ガスに気を遣っていたのがアメリカ製の薪ストーブだった。本体内に触媒を搭載して燃え切れずに大気へ煙を出していた画期的な薪ストーブは、それまでのものに比べて半分以下の煙粒子(PM)しか出さずに済んだ。アメリカの薪ストーブは同時に薪ストーブ文化として、ライフスタイルとして日本に輸入された。私もその一人だが、薪ストーブを焚いて炎を愛でるだけでは物足りずに、仲間と供に薪づくりに精を出した。改めて思うと日本の薪ストーブライフはアメリカ抜きでは考えられないほど深く根付いているようだ。今号は10周年30号とキリが良く、基本的な内容は変えていないものの表紙やロゴを刷新したり特集をいつもの倍程度に膨らませたりしてみた。それが特集『アメリカの薪ストーブがやっぱり好きだ!』。
アメリカが特にすごいのは、薪ストーブの普及とともに増える排気ガス汚染への対処。日本のユーザーでも慣れてしまうとついついアバウトな焚き方をして煙や臭いを周囲にまき散らしているのを見かける。それら迷惑物質は煙突から出て行くものだから本人は気づかないというのが負のスパイラルである。その点、日本の環境省に当たる環境保護庁(EPA)は厳しい規制ばかりでなく、一般ユーザーに対して正しい薪ストーブの焚き方や薪のつくり方、子供への教育までも行っている。弊誌としても常にアメリカの薪ストーブ界をウォッチしていきたい。
ということで、ロゴが変わった薪ストーブライフNo.30、好評発売中です。

薪ストーブライフNo.31